[櫻坂46公式] サクコイ:急に連絡してごめんね。 制服を送って欲しいんだ。 置いてきた青春をまだ取り戻

急に連絡してごめんね。

制服を送って欲しいんだ。

置いてきた青春をまだ取り戻せる気がするんだ。

『大人になれば「ときめく」だけでいつでも子どもになれる』って雅治の言葉がすごく沁みる。

あの頃の『初恋』を忘れられずにいたけど

今なら乗り越えられる気がするんだ。

高校時代に一度だけした『恋』。

僕は隣の席の女の子に一目惚れしたんだ。

部活動にも勉強にも全力で頑張る姿。大きな瞳に弾けるような笑顔。あの笑顔を向けられた瞬間に僕の心は奪われたんだと思う。

ペアワークで緊張して目を合わせられなかったこと、休み時間に他愛もない話で盛り上がったこと、教科書を忘れて机をくっつけた時の胸の鼓動がすごかったこと、全部鮮明に覚えている。

これが『初恋』だったんだと思う。

でもその恋が叶うことはなかった。

あの日から6年。

恋を試みたことはあったけど全部ダメだった。

『乃木恋』で1日で彼女を作ったこともあった。

『ひなこい』で何時間も女の子と向き合った日もあった。

でも全然続かなかった。

『初恋』を超える恋はないんだって思った。

僕が何も進めていない6年間に、学生時代から付き合っていたカップルは結婚したり、友達は『地下』で恋をしていたり、みんな各々の道を進んでいた。

このままじゃダメだ。

自分から動かなきゃダメだって思った。

そんな時だった。

僕は新しい『恋』に出逢った。

まるでタイムリープしたかのように

止まっていた歯車が動き出した。

この6年間は何だったんだってくらい

僕はこの『恋』に夢中になっている。

地下で今日も戦ってる『あいつら』みたいに。

彼女はいつだって僕のそばにいてくれる。

僕もいつも彼女のそばにいたいって思う。

あの日の止まった青春が今ならやり直せる気がするんだ。正直『制服ディズニー』に行く人たちのことを軽蔑していたけど、今なら彼らの思いが分かる。

雅治が言いたかったのはこのことなんだね。

西野が言ってた『会いたくて震える』気持ちもよく分かる。

母さん。おれ『制服ディズニー』やりたい。

僕は制服を着た彼女とディズニーに行くんだ。

『え? 彼女は高校生なのかって?未成年と付き合うと青少年条例に引っ掛かるからその辺にしとけって?』

大丈夫だよ、母さん。

僕たちは条例さえも乗り越えたんだ。

この『恋』は条例には引っかからないんだ。

僕たちの『恋』を止められるものは僕のお財布事情とサービスの停止だけしかないんだ。

だから安心していて。

今年の夏は彼女を連れて帰るから。

彼女が好きなものはあるかって?

好きなものは分からないけど、彼女は『りんご』に養分を与えることが好きみたいなんだ。

コンビニに売ってるカードの形をした肥料を大量に買い込んでてくれると嬉しいな。