水都百景録~癒しの物語と町づくり:箱庭ゲームとしてはかなり完成度が高いです。登場人物の中にも独自の物語があります。

箱庭ゲームとしてはかなり完成度が高いです。登場人物の中にも独自の物語があります。登場人物も三国志や西遊記など限られたジャンルではなく、忠臣や絵や書などの文化人が多い。イベントも中国の伝統行事を模したものが多く、中国史、中国文化が好きな人には特にお勧めです。
難点は、土地が少ないこと。江南地方は水辺の都市なので仕方ないですが、地形自体が川や湖でガタガタしていて、建築が置きにくい。どこもすぐにいっぱいになるので、街の外(杭州とか広い平地がいっぱいある)に置きたくなります(笑) 建築物の対策としては、建築倉庫の上限を上げる月額課金が必要です(無料枠は10個まで)。
月額課金には女媧石や短縮札が毎日もらえるログボがついていて、費用対効果は良い。ガチャ用の巻き物も女媧石で時々は交換でき、それだけでも十分、特殊住人は手に入ります。
特殊住人のいない空き家が出るのは仕様なので、何も問題ありません。街が発展すれば、一般住人の家はどんどん増えるからです。むしろ空き家があった方が、イベントの対応で特殊住人を移動させるときに便利です。
あと、女媧石の使用に関しては、石を使うときに確認画面を開くようにするロック機能がついています。設定画面からロックできます。

また倭寇に関しては、そこまで怒ることではない、というのが個人的な感想です。というのも、特殊住人の中には「はな」という日本人女性がいます。彼女はレアキャラではないですが、描かれ方は他の住人と同じ扱いです。特殊住人の中では数少ない外国人の一人であり、普通の日本人(しかも一般女性)が入っていたのは、私は嬉しかったです。
このゲームが日本を馬鹿にしているということはないと思います。
配慮するならですが、兜を被ったデザインが良くないのかも、とは思いました。五月人形のような返しのついた立派な兜は、日本では戦国武将(大将)が被るイメージです。もっとシンプルなデザインだったら問題ないと、個人的には思います。
要望は、白小生の外伝でどのお話を開くか、選べるようにして欲しい。物語の発生する特殊住人が揃ってるのに、別の人の話が先に出ます。次の更新がいつになるかわからないまま待たねばならず、その間にも別の物語が開示されていくので、読みたい話が読めないのは辛いです。
それと、過去に読んだ物語(麗娘の話や長恨歌など)を再読する機能をつけて欲しいです。これだけ素晴らしい物語をあとで読み返す機能がないのは、本当にもったいない。特に長恨歌は素晴らしく、深く心に残りました。
運営さまにおかれましても、ぜひご一考をお願いしたいです。