ヘブンバーンズレッド:「最上の切なさをここに」 のキャッチフレーズですが、そういうことを前フリされる

「最上の切なさをここに」

のキャッチフレーズですが、そういうことを前フリされると白ける、と思ってしまい手をつけていませんでした。

ですがいざ蓋を開けてみるとコメディ!ネタ!漫才のオンパレードで爆笑ものでした。

主人公が絶妙にイカれていて、とにかく淡々とボケ倒します。思考がぶっ飛んでるので一人で悩んでいても面白い。

かと思えば他のキャラとの交流では、相手に合わせた話の振り方をしてる常識人なコミュ強のギャップがたまらなく好きです。

◎良いところ

<ゲームシステム>

ゲーム自体が面白くないと続かないのですが、ここがとても面白いです。

ターン制バトルで技を選んで攻撃するのですが、バフやデバフなど役職を駆使してただ火力キャラだけじゃない奥深さがあります。

属性やスキル付け替えなどパーティが固定されないところもいいところです。

<ストーリー>

ほとんどコメディで話が進んでいきます。世界観が陰鬱なためこのコメディ全振りに救われます。

会話も多く内容が面白いので、全てのキャラクターに愛着がわきます。

キャラクターにも苛立ちなどの細やかな感情、考え方の違いでぶつかったりもします。

日々のちょっとした出来事や居心地の良さで絆を感じられたりもします。そこがリアルでとても良いです。

私にもとても大切な人がいますが、好きな気持ちは日々の過ごしていくなかで積もっていくものと思います。

好きになればなるほど先が辛くなります。ドMにもおすすめ。

<イラスト>

まず、立ち絵などが同じ絵柄で統一感があるのがとてもいいです。

絵柄が違いすぎて同作品内でコラボみたいになってるなんてことがありません。

SSスタイルのイラストやスチル絵がめちゃくちゃ良いです。ガチャも当てたらイラストを眺めてただ終わりでなく、3Dモデルも衣装や専用スキルモーションがかっこよくて、満足度が高いです。

<フルボイス>

メインストーリーのフルボイスどころか、まさかイベントまでフルボイスです。

そのおかげで文字ではわからない繊細な声の響きが、気持ちがとても伝わります。

<音楽>

なんといっても音楽です。戦闘曲も劇中の彼女たちのバンドの曲も本当にいいです。

とんでもなくずるいタイミングで最高の音楽が流れるので泣きました。

普段から聴きたくてCDも購入させていただきました。

<虚無感がない>

以前某スマホゲームをやり込んでいて虚無に感じた部分がありません。

・最強キャラでパーティがずっと固定されるわけではない

・上位互換がでてきたりしない

・新キャラばかりで既存のキャラがないがしろにされない

・リークがほとんどないので、半年先のガチャまでわかるとかがありません

△惜しいところ

<キャラモデル>

走るときなど全員同じモーションで、顔つきものっぺりした印象なので少し修正されると嬉しいです。

<キャッチフレーズ>

どうしても「最上の切なさをここに」がよくないと思ってしまうので、別方向からの宣伝を考えたほうがいいと思います。