Limbus Company:この作品は「Lobotomy Corporation」「Library of r

この作品は「Lobotomy Corporation」「Library of ruina」を開発した、韓国のゲーム会社「Project Moon」の三作品目であり、同会社初のソシャゲです。
この作品を新規プレイヤー向けに簡潔にレビューするならば、「わかりにくい部分もあるけどちょっとやってみて!雰囲気が気に入ったのなら過去作の解説動画とかwikiを見たらもっと楽しめるよ!」でしょう。細かいことは下に詳しく書きます。

過去作をすべてプレイし、漫画や小説といったゲーム以外の作品にも少し目を通したファンとしてみるならば、この作品は文句なしの神ゲーです。シンプルな操作ながらも奥深い、前作から進化した戦闘システム。魅力的なキャラクターが数多く登場し、過去作から続く世界観を広げて、深堀りしてくれるストーリー。ソシャゲとして欲しいものを出してくれた。という感じがします。

ただし、その一方で、何も知らない新規の方にとっては、この作品は少し敷居が高いのではないかとも思います。世界観の基礎となる部分は、過去作で散々語られてきたからか、あまり丁寧な説明がされません。戦闘システムについても、過去作をプレイしていない人にとっては、知らない用語・知らないバフデバフが説明も無しに急に沢山出てくる状態です。また、ストーリーや戦闘にはボイスが付いているのですが、韓国語オンリーですから受け付けられない人もいるかもしれません(声の感じ、演技自体は非常に良いです)。
とはいえ、この辺りは好みの問題であったり、ちょっと気になれば過去作の簡単な解説動画やwikiを片手に進めれば問題のない範囲です。最初に言った通り、ちょっと触ってみて!と勧めたくなる程度ではあります。

……そうして勧める時に致命的なのが、初のソシャゲであるからか若干動作に不安定な部分があることです。用語集などがゲーム内に存在しないため、新規プレイヤーが気になったときに、前述したような解説動画やwikiに頼るしかない・キャラクター強化など、一部のコンテンツの説明が不十分・一部の翻訳が抜けている。といった部分は是非とも改善してもらいたい、本当に。ほんっとうに。
このゲームはPCでも出ているので、動作が気になった方はPCでもプレイしてみるといいかもしれません。アカウントはスマホとPCで連携できます。

以上、ここまで読んでくださった方はありがとうございます。最後にちょっとだけ、本編で説明されない二人の解説を置いておきます。
ウェルギリウス: 外伝の短編漫画/小説で主人公を務めたおじさんです。フィクサーの中で一番高い「特色」という階級です。特色の階級を持つフィクサーは基本的に色+名詞の形の二つ名で呼ばれます(”赤い霧”・”紫の涙”・”青い残響”など)
カロン: ウェルギリウスの外伝でちょっと出てきた子です。簡単に言えばウェルギリウスの養子で、記憶を無くしています。